絶対積極の境地

 絶対積極の境地とは、どんなことが目の前で起ころうとも、心が泰然として揺らぐことのない状態。そこに「相手に勝ちたい」という雑念はない。雑念がないからこそ、相手の動作を的確に感知し、最善の方法で対応することができるのだ。

 確かに大谷は、どんなに緊張する場面でも、心が萎縮したり高揚したりすることなく、落ち着いた状態をキープしているように見える。絶対積極の境地でバッターボックスに立っているのだ。だから高い集中力を維持でき、球種を的確を見極め、武蔵のような鋭い一振りを繰り出せるのである。結果、特大ホームランというわけだ。

 我々の実生活に照らし合わせてみると、仕事でも人間関係でも、「誰かに勝ちたい」という雑念があるほど、まわりが見えなくなり、物事がうまく進まなくなる。

「構えあって構えなし」の境地で、周囲が何をしていようと心を揺らがせず、目の前のことに向き合うことが、集中力を高めて良い結果を生み出す鉄則なのだ。我々も、宮本武蔵、中村天風、そして大谷翔平へと続く偉人たちの心構えを学びたいところだ。

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