櫻井が望んでダンマリとは考えづらい

 事務所と日本テレビ、テレビ朝日はそれぞれ『東スポWEB』の取材に対し「そのような事実はない」と“報道への介入疑惑”を否定している。東山が問題に言及した後に櫻井が続けば疑惑が再燃してしまうため、報道への介入の有無に関係なく櫻井はダンマリを決め込むしかなくなったのかもしれない。

 時系列で見てみると、

14日:藤島ジュリー景子社長の謝罪コメント発表

15日:櫻井『news zero』(日テレ系)で言及なし・フレームアウトで炎上

21日:東山『サンデーLIVE!!』(テレ朝系)で謝罪、「後輩たちに待ってもらった」発言で“報道への介入疑惑”浮上。裏被りの日テレ系『シューイチ』で中丸は言及せずも炎上なし。

22日:櫻井『news zero』2度目の言及なし

28日:中丸『シューイチ』で言及

29日:櫻井『news zero』3度目の言及なし

 となる。櫻井は東山の“後輩たちに待ってもらった”発言後も一貫してダンマリを続けており、報道への介入はないとする事務所の回答とも一致する。

 一方の中丸は、21日には問題に言及しなかったが、同日裏被りの東山の謝罪に大きな注目がいったこと、『シューイチ』がバラエティー要素も含む情報番組色が強かったためか炎上はしていなかった。正統派報道番組『news zero』の“キャスター”である櫻井と、『シューイチ』の“コメンテーター”である中丸ではダンマリの影響力も異なるのだろう。

 報道への介入問題は主に『news zero』と『サンデーLIVE!!』に紐づけられているため、その後、中丸が東山の1週遅れで発言したからといって報道への介入疑惑が再燃しているようには思えない。

 日本テレビの石沢顕社長は22日の定例会見で、同局系の『news zero』が15日夜の放送でジャニー氏の性加害問題を取り上げた際、櫻井がコメントしなかったことについて

「どういう形で視聴者に伝えたらいいか、スタッフともども議論した結果」

 と強調し、あらためて報道への介入について否定している

 3週連続のダンマリで批判がやまない櫻井だが、中丸のように本来は自身の思いを伝えたいはずだと推察するのは大手新聞社記者だ。

「『週刊文春』2023年5月25日号(文藝春秋社)の記事によると、今回の問題に対し第三者委員会を設置するかについて、所属タレントの間で意見が割れていたようです。TOKIOの松岡昌宏(46)さんが強く反対したとされる一方、櫻井さんと中丸さんは“設置すべき”と主張したようです。

 第三者委員会は事務所外部の専門家などで構成されるため、事務所にとって不都合な事実もつまびらかにする可能性もありますが、櫻井さんは中丸さんと同じく、この問題について徹底究明を望んでいるのではないでしょうか

 話すに話せない理由を抱え、櫻井は批判を浴び続けている。今後、どのような対応を見せるのだろうか。