宮武監督とは、ドラマ『ファーストラヴ』(NHK)で組み、信頼を置く。黒木も監督として『嫌な女』『わかれうた』『十二単衣を着た悪魔』『線香花火』の4作品を手がけている。

「監督という特別な捉え方はしていません。監督の機会に恵まれたなかで、スタッフや製作サイドの大変さを女優のときよりも肌身に染みて感じましたし、今まで以上に感謝するようになりました」

「完璧じゃなくてもいい」

 宝塚の娘役トップから転身して38年。人気女優として活躍するとともに家庭や子育てを両立させてきた。

「両立はできていないですよ。家族やスタッフに支えてもらいながら、そのときの優先順位を考えてやってきました。大正時代の歌人の三ヶ島葭子さんは結婚して子どもを産み、働くのもいいと。

 そのためにはどうするのがいいのか。24時間ではなく1時間が無限に広がっていると思えばいいと本に書いていました。例えば夫や子どもと1時間しかいられなくても、その1時間が自分にとって100時間だと思えば質のいい1時間になる。

 そういう考えや意識を持てば完璧じゃなくてもいいと思えるようになりました。三ヶ島さんは子どものためだけに生きるお母さんではなく、自分のために生きることが、子どものために生きることにつながるという考え方をしていて、すごいと思いました

 良妻賢母が標榜された大正時代の女性に、現代女性の黒木が背中を押された。

●この夏いちばん行きたい場所は?

 写真撮影中にフォトグラファーがかけた言葉に「ハワイ。海がいちばんきれいで気候も過ごしやすいからです。泳げないけど素潜り(シュノーケルも足にフィンもつけない)をします。海中になかなか沈まないので難しいですよ」と黒木。

映画に登場する香水が商品化

黒木瞳が出演する映画『魔女の香水』に登場する香水が商品化
黒木瞳が出演する映画『魔女の香水』に登場する香水が商品化
【写真】宝塚娘役トップから38年、人気女優と家庭を両立させる黒木瞳

 9つの香水のうち“相手の心を想像する”“無限の力”“恋愛は学び”“伝説を作れ”“目先の利益より未来の財産”“ピンチはチャンス”の6つが販売される(各3000円税抜き)。
「私も楽しみです。状況に合わせて試してみたいです」(黒木)

『魔女の香水』6月16日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー/配給:アークエンタテインメント(c)2023映画『魔女の香水』製作委員会
『魔女の香水』6月16日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー/配給:アークエンタテインメント(c)2023映画『魔女の香水』製作委員会

撮影/渡邉智裕 ヘアメイク/在間亜希子(MARVEE) スタイリスト/大迫靖秀