中高年限定のマッチングアプリも人気。「70代でもスマホアプリを使いこなしています」(鎌田さん) *画像はアプリストアより
中高年限定のマッチングアプリも人気。「70代でもスマホアプリを使いこなしています」(鎌田さん) *画像はアプリストアより
【写真】MUFG発表のマッチングアプリの動向整理

 シニア層には“恋愛に夢見る乙女”も多いと指摘する鎌田さん。57歳の女性は、マッチングした同年代男性の「指毛が長いからいや」、別の55歳の女性は「手が小さい。長い指のセクシー男性じゃなきゃ」という理由で交際を終了したというから、年齢と思考とのギャップに驚く。

現代の若者より理想の男性を求める気持ちが強い

年収800万円台で59歳の男性を“(高収入で年下だけど)見た目が老けているから無理!”とNGを出した62歳の女性もいました。現代の若者よりも“白馬の王子様”のような理想の男性を求める気持ちが強い人も少なくないですね」(鎌田さん)

 お見合いの席に介護施設のパンフレットを持ってきて女性をドン引きさせた60代の男性も。介護が現実に迫っている世代とはいえ、恋愛への幻想を捨てきれないのが本音だ。

 また、出会いの場は恋愛を目的とした婚活市場だけではない。ワインや料理教室、株や投資のセミナーなど、趣味や学びの場でもシニアの恋の炎は燃え上がっている。

「あまりにお盛んでびっくりしました!」

 と興奮ぎみに教えてくれたのは、中高年の性と愛をテーマにYouTubeでも発信する編集者の原田純さん。趣味で入会した山岳会で、会員同士の恋愛が活発だったことに驚いたと話す。

 参加者は40代後半から60代の既婚者が多かったが、夫婦で入会している人は少なく、会員同士の不倫カップルも。活動日ではない日に「なぜあの2人が一緒に!?」という現場を目撃したのも1度や2度ではなく、原田さん自身も“お誘い”を経験した。

山岳会の打ち上げ飲み会の後、タクシーで帰ろうとしたら、急に60代半ばの会員の男性が同乗してきて。行き先を尋ねたら“原田さん家に”って。びっくり仰天しましたよ! もちろん、丁重に断って降りていただきましたが、慣れている感じがしたので常套手段なのかも」(原田さん)

 山を登るという体育会系の集まりだから、エストロゲン(女性ホルモン)やテストステロン(男性ホルモン)の活発な人が多いことも恋愛が盛んになる理由かも、と冗談交じりに笑う原田さん。サークル内では、頼りがいがある筋肉質の男性と女性らしい身体つきの女性がモテたと話す。

恋愛の“ノリ”は大学のサークルと変わらないですよ。むしろ、恋愛に対して守りに入りがちな今の若い人より、50~60代のほうが肉食系かもしれません!」(原田さん)