「私ってかわいそう」という気持ちは、責任転嫁を生み出すことがあります。私がこんなにかわいそうなのは、相手が悪いからだと人のせいにするわけですが、既婚者の場合、誰に責任転嫁しやすいかというと配偶者でしょう。配偶者のせいで私は苦しめられていると思うなら、不倫に対する抵抗感は薄れ、むしろ正当な権利と開き直る気持ちが生まれてもおかしくはない。もし広末の不倫の原因が自己憐憫なら、今後も男性関係を安定させることは難しいのではないでしょうか。

広末は悲劇のヒロイン病!?

「私ってかわいそう」な人は、同情を好みます。広末の離婚報告は「最後に生きることへの前向きでお優しい言葉をくださり、応援してくださった方々に、心より感謝し、お礼の気持ちを伝えさせてください。本当にありがとうございました」で結ばれています。離婚報告でこのような文章が書かれることは、かなり珍しいと言えるでしょう(お礼なら、応援してくれた人に直接言えばいいと思います)。自己憐憫という観点で見るのなら、「あなたたちのせいで追い詰められて、生きることをやめようと思った」という被害者意識、けれども、自分には同情してくれる人がたくさんいる、愛されているというアピールのように見えました。

 自己憐憫とは悲劇のヒロイン病とも言われています。仮に広末が悲劇のヒロイン病で、そのために男性関係が不安定だとしても、独身となった今なら、何の問題もありません。だって、広末は現代のヒロインなのですから。