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ー 家宅捜索前に日大アメフト部を直撃取材すると……

 

 日本大学アメフト部の部員が大麻などの違法薬物を所持していた疑いがあるとして、8月3日に警視庁が東京都中野区にある同部の寮に家宅捜索に入った。

東京都中野区にある日本大学アメフト部の寮(『スポーツ日大』ウェブサイトより)
東京都中野区にある日本大学アメフト部の寮(『スポーツ日大』ウェブサイトより)

「7月上旬に“アメフト部の部員が寮で大麻を使用している”という情報が寄せられ、大学が調べたところ、植物片と錠剤が発見されました。警視庁の鑑定で植物片から大麻、錠剤から覚せい剤の成分が検出されたため、大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の疑いで寮内の捜索がされました。警視庁薬物銃器対策課は、部員の立件も視野に入れ、使用状況や入手ルートの調査を進めています」(全国紙社会部記者)

家宅捜索前に日大アメフト部を直撃取材すると……

 日大アメフト部は、'18年に関西学院大学との定期戦で“悪質タックル事件”を起こし、公式戦出場停止処分を受けた。体制を変え、再出発を切っていたが、またしても“疑惑”が浮上。

 大学アメフト関係者は今回の大麻疑惑についてこう語る。

「報道が出る前から、他大学の学生も“日大で大麻が見つかって、調査が始まっている”と噂になっていました。さらに、大麻は今に始まった話ではなく、“2年前も寮で使用している人がいた”という話も聞いています」

 8月2日に取材に応じた同大の林真理子理事長は、

「違法な薬物が見つかったということは一切ありません」

 と発言していたが、実際には大麻や覚せい剤の成分が含まれるものが見つかり、3日には捜査が入ることになった。

「今回の件で聞き取り調査が行われたことなどは、厳しい箝口(かんこう)令が敷かれていました。部員以外の学生はおろか、寮に住んでいない部員も大麻の件を知らされてなかったようです」(前出・大学アメフト関係者、以下同)

 寮生活をする部員など、調査対象になった部員への“情報統制”で漏れないようにしていたようだが、その裏には……。

「林理事長が“見つからなかった”と発言していましたが、大学側は聞き取り調査と寮の捜索だけで、うやむやにしようと目論んでいたという話もあり、驚く学生がいるのも無理はないです。ただ、違法薬物の成分が検出され、これだけ大きく報道されてしまっては……。薬物で活動休止になったら、まじめに活動していた部員があまりにも気の毒です」

 日大では'20年にもラグビー部の部員が大麻を所持していたとして、逮捕、起訴されていた。学内で“薬物汚染”が広がっていないことを願うばかりだが。

 実は『週刊女性PRIME』も7月中旬に“大麻疑惑”があることをキャッチ、日大アメフト部員に直撃取材を行っていたが、

「知らないです」

「そんな話は聞いたことがないです」

「練習も今からありますし、活動休止にはなっていません」

 と箝口令のためか、何も知らないという反応だった。

 学生日本一を決める『甲子園ボウル』で21回の優勝を誇る日大アメフト部。“不死鳥”のごとく、再び舞いあがることができるのか。