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ー 夏大会史上初となる初回先頭打者ホームラン
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ー 中学時代の所属チームのホームページには

 第105回大会を迎える全国高等学校野球選手権大会に波乱が巻き起こった。

 決勝でぶつかったのは夏大会2連覇をかけた宮城県代表の仙台育英と、103年ぶりの決勝進出となる神奈川県代表の慶應義塾。結果は、8-2という予想を覆す点差で慶應が107年ぶりの甲子園優勝を果たした。

 今年も多くのドラマがあった夏だが、特に優勝校の慶應が勝ち進むとともに、同校を取り上げるマスコミの報道が加熱するようになったのが印象的だ。

「今年の慶應に、取り上げ甲斐のある“タレント"が揃っていたことが要因のひとつ。あの清原和博氏の次男・勝児選手もベンチ入りしており、彼が途中出場したときは『代打清原』がSNSでトレンド入りしました。また、今大会で注目された “慶應のプリンス”も大きな起爆剤に。ネットではかつて“ハンカチ王子"として名を轟かせた早稲田実業の斎藤佑樹投手となぞらえて、“美白王子"と呼ぶ者も」(スポーツ紙記者)

夏大会史上初となる初回先頭打者ホームラン

──その人こそ、センターを守る慶應の“不動の1番打者"、丸田湊斗選手(3年生)である。甲子園出場を決めた神奈川県大会の決勝戦の報道写真に写りこんだ“イケメンすぎる”ビジュアルが大きな話題に。決勝戦でも夏大会史上初となる初回先頭打者ホームランを放ち、優勝校のお立ち台でインタビューを受けるなど、プレーでも大活躍した彼をメディアが放っておくはずがなかった。

「美白王子と称されるように、彼は高校球児に似つかわしくない色白ぶりでネットを騒がせました。記者に愛用する日焼け止めのメーカーを聞かれ、それが記事になるなど、まさにフィーバー状態。野球センスも折り紙つきで、8月22日にも『野球U-18日本代表』にも選出されたことが発表されています」(同・スポーツ紙記者)

 また、慶應ボーイらしさ溢れる知的な受け答えも話題になった。慶應の選手たちが高校球児の伝統とも言える“坊主"でないことについてインタビューを受けた丸田選手は、このように回答し、再びネットを沸かしたのだ。

《髪の毛のことを議論していることが遅いと思うんです。坊主もあってもいいし、それも一つの形だし。こういう(自分たちのような)形も一つだし。(本来なら)そこで議論を起こさない。別に僕らが主流になる必要はない。なんでもいいじゃんという状態にしたいと思っているんで。まだ遅いと思います》(8月20日『東スポWEB』)