目次
Page 1
ー 小松みゆきが語る「高齢での不妊治療」
Page 2
ー 子宮内膜ポリープと慢性子宮内膜炎の判明
Page 3
ー 高齢出産での治療で悩まされるお金の問題

 昨年から少子化対策の一環で不妊治療保険適用も拡大し、受診者数は増加傾向だという。不妊治療はもはや特別なものではなく、多くの著名人も公表している。そんな不妊治療だが、肉体的、精神的に追い詰められることも。女優でタレントの小松みゆきさん(52)もそのひとり。彼女が語る不妊治療とは──。

小松みゆきが語る「高齢での不妊治療」

「今回の挑戦が最後かもしれない。そう思いながら胎内に受精卵を戻しました」

 最後の顕微授精をそう振り返るのは小松みゆきさん。38歳で結婚してから、42歳で不妊治療を開始した。第1子を出産したのは49歳。治療には約7年半もの歳月がかかっている。

「結婚も治療を始めたのも遅かったので、甘いものではないだろうという覚悟はありました」

 治療をスタートした10年前は情報も少なく、手探りなことも多かった。

「まず最寄りのクリニックを受診したところ、タイミング法をすすめられました。当時の不妊治療は、年齢なども関係なく性交渉を行うタイミング法から人工授精、そして体外受精へとステップアップしていくことが当たり前。でも42歳でそんなことをしている場合なのか疑問を持ち始めて。

 いろいろ調べて最先端の不妊治療専門病院に替えました。そこは体外受精から始められた上に、さまざまな検査で精子や卵子を一つひとつ細かくチェックしてくれました。効率よく妊娠の可能性を探ってくれる体制で、以前のクリニックとは全然違うなと感じました」

 検査した結果、小松さんが妊娠しにくい理由として、異物を排除しようとする抗体が非常に強いことが判明。体質を改善するための身体づくりなども積極的に取り組んだ。

「もともとお酒はあまり飲まないのですが、食生活を見直しました。牛肉や豚肉はとらず、基本は鶏肉やお魚。その分大豆などでタンパク質を摂取し、野菜もたくさん食べるように。今思うと、妊娠に向けての身体づくりを一から行った感じです」