「口先ばかりで責任を果たさない」

 第5位は、デジタル大臣として入閣する河野太郎議員。93票を獲得した。父親は、自民党元総裁の河野洋平氏だ。

《デジタル庁がしっかり機能していないからマイナンバーカードは何年もたっているのに、問題がいまだに多発している》(宮城県・54歳)

《口先ばかりで責任を果たさない。担当行政の理解もなく、いい加減な放言ばかり。批判的な意見は拒絶し、痛いところを突かれるとすぐ感情的になる》(千葉県・32歳)

 マイナンバーの個人情報が漏えいするなど、さまざまな問題が噴出。河野氏は謝罪することに。

「ワクチン問題のときもそうでしたが、トラブルが起こるとキチンと説明せずに逃げるという印象が国民にあるのだと思います」

 一挙手一投足を国民は見ている。汚名返上できるか。

 第3位ランクインは、党4役の選対委員長に抜擢された小渕優子議員。304票を獲得した。父親は、小渕恵三元首相だ。

小渕恵三元首相の次女・小渕優子氏
小渕恵三元首相の次女・小渕優子氏

《ドリルで政治資金の不正を証拠隠滅する人は信用できない》(千葉県・69歳)

《不正に対するあからさまな証拠隠滅。最低限のルールも守れず不正を働きそう》(大阪府・54歳)

 '14年に発覚した政治資金規正法違反が尾を引いている。検察が押収した事務所パソコンのハードディスクがドリルで破壊されていた。これにより“ドリル優子”という呼び名がつけられた。

 ただ、国民の評価と政界での評価は差があるという。

「僕は少し厳しい評価だなと思っています。9年前のことで、その間に2度選挙があったけど、彼女はトップ当選しています。さらに刑事裁判も終わっている。その間、小渕さんはポストを打診されても全部断り、党内で雑巾がけをしてきた。それを見てきた人たちが、小渕さんを評価した結果です。小渕さん=ドリルという短絡的な評価がされがちですが、小渕さんの知られざる9年間も知ってほしい」

 国民からの視線は厳しいが、その評価を覆せるか。