メリットは協会の“お墨付き”

 審査を通過する率は80%ほど。お金もかかるし登録する手間などを考えると、わざわざ申請するメリットはあるのだろうか?

「特別な日を設定することで、いろいろなキャンペーンなども打てますし、メリットはあると思います。

 経営者の方にお話を伺ったのですが、若手の社員が“この記念日にはこんなイベントをやろう”と自ら考えるきっかけになったそうです。社員のモチベーションアップになったと喜ばれていました」

記念日について研究、情報取集、広報活動を行っている一般社団法人『日本記念日協会』(公式サイトより)
記念日について研究、情報取集、広報活動を行っている一般社団法人『日本記念日協会』(公式サイトより)
【写真】オリジナルの記念日!「〇〇の日」登録の手引き

 しかし協会に登録しなくても、企業などが自分たちで記念日を設定することも可能だが─。

「いちばん大きいのは第三者が審査をして認定した、ということ。申請された企業が記念日だとして発表することに加え、協会のホームページに“この日は○◯の日”と掲載されますので、ある意味、お墨付きをもらったと思っていただければ

 1年365日、それぞれの日が何らかの記念日になっていて、最近では地方自治体などから、地元の名物グルメなどを絡めた記念日の申請が増えているという。

「やはり多いのは食べ物の記念日です。あとは美容系。日常的に使うものの申請が目立ちます。1日にいくつも記念日が重なると、埋もれてしまうのではと思うかもしれません。でも、同じ日に記念日があるということで、思いも寄らないコラボ企画などが生まれる可能性もあります。みなさんが楽しめる記念日が、これからも増えてほしいですね」