続かない原因を徹底追究して“カレンダー”へ書き込み式に

 かつては市販の家計簿をつけ始めては、“3か月坊主”を繰り返していたあかりさん。

「続かない原因を考え抜いたとき、“机に向かって家計簿を開く”というアクション自体がハードルになっていると気づきました。項目ごとに細かく支出を振り分けて書くこともおっくうで、挫折の原因に」(あかりさん、以下同)

 そこで、あかりさんが生み出したのが、日々の支出をカレンダー式の1枚の紙にまとめたシンプルな家計簿。

「冷蔵庫に貼っておいて、買い物から帰ったら、店名もしくは品物の内容と使ったお金をすぐにメモ。大事なのは支出の把握なので、項目を細かく振り分けなくても、自分がわかればよいというスタンスで続けられました」

目標と結果を把握してゲーム感覚で家計管理

 もう1つ、支出管理に欠かせないのが給料振り分け表。その月の収入に合わせて、固定費、先取り貯金、流動費などの予算を立てている。

「“今月はこういう予算で乗り切るぞ”という決意表明の1枚です」

 そして、あかりさんが最も大事にしているのは、全財産一覧表。毎月、給料日前に預金から学資保険、投資信託まですべてを書き出している。

「1年分を折れ線グラフでまとめ、視覚的に増減をわかりやすくしています。総資産が増えているとモチベーションが上がりますし、減っている理由を分析するのも大切な時間。これが一番楽しいです(笑)」

 目標(給料振り分け表)、日々の記録(支出カレンダー)、結果(全財産一覧表)の3本柱で貯蓄を達成。

「まずは、続かない理由と向き合って、自分に合うやり方を見つけて続けることです」

あかりさんの家計簿内容 ▼ 日々の支出カレンダー
・給料振り分け表
・月の集計表
・全財産一覧表
・年間特別費リスト
・水道光熱費一覧表