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ー “故意”と見做された場合は保険適用外か
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ー エンジンをふかそうとしての誤操作も

 10月31日、多くの人が訪れた東京・渋谷駅周辺。渋谷区の「ハロウィン目的」での来訪規制、それに伴う警視庁による数百人規模の警備の甲斐あってか大きなトラブルは起きなかったようだ。しかし、日付が変わる直前の深夜にあわや大惨事の事故が起きてーー。

 とある外国人観光客が撮ったと思われる、SNSで拡散されている動画。場所は深夜でも若者で賑わう渋谷センター街、ハロウィンの仮装だろうか、「暴走」「天下統一」「愛羅武勇」「喧嘩上等」などと施された“特攻服”姿の男性3人が、バイクに乗って井の頭通りを我が物顔で走行している。

 すると先頭の男性が運転するグリーン色のバイクが急加速したかと思うと、前輪を浮かせるウイリー走行の状態になり、そのまま前方を走行していた黒いタクシーに追突。周囲を行き交う大勢の人を巻き込みかねない、あわやの事故を起こしたのだ。

 倒れたバイクの横に座り込んで呆然とする男性の元に、後方の仲間が追いついたところで動画は終わっているのだが、このSNS全盛の時代。事故の一部始終は格好の“餌食”となり、渋谷の街を楽しんでいた撮影者によって“事故後”がしっかりと収められていた。

“故意”と見做された場合は保険適用外か

 無惨にもリアバンパーが破損し、リアガラスも粉々になったタクシー。集まった野次馬を気にしつつも事故対応がわからないのか、あたふたとするバイク男性たち。そして不幸中の幸いか、外国人観光客らしき乗客に大きな怪我がなさそうで、降車しては事故現場を見物している。

 そしてハロウィンナイトを楽しんでいた若者たち、はたまた飲食店等の従業員だろうか、仮装する人々が取り囲むカオスな現場。そして大破した車体を確認するタクシー運転手と、通報を受けた警察官も駆けつけたようだ。

 おそらくは交通事故として処理され、以後は示談交渉が進められるであろう追突事故。バイク男性の保険会社には破損したタクシーの修理代はもちろん、慰謝料、加えて運転手や乗客が負傷していれば治療費や休業損害等を含めて、数十万円から数百万円が請求される可能性もある。

 万一にも任意保険未加入であれば自賠責保険で賄えない額を自己負担することになり、未成年ならば支払い義務は保護者に生じる場合もある。また通常は行わないウイリー走行による事故だけに故意と見做された、さらに飲酒運転が発覚した際には保険そのものが適用されないケースも考えられる。