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ー 「不思議ちゃん」
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ー 求められる「異物感」

 あのちゃんこと、あの(歌手としての名義は、ano)が『NHK紅白歌合戦』に出場する。ヒット曲不足の今年『ちゅ、多様性。』がそこそこバズり、バラエティーやCMでも活躍中。旬の人気者をかき集めたいNHKが彼女を呼ぶのは、ある程度想定されていたことだ。

「不思議ちゃん」

 初出場コメントでは、司会の有吉弘行に言及。

最近やたら夢に出てきて、夢の中ではゾンビにボクと有吉さんは食べられていて。なので、生存して紅白でお会いできるのを楽しみにしています

 と語った。こういう「不思議ちゃん」っぽいところをNHKは期待しているわけで、まずは上出来のコメントといえる。

 ただ、女性が選ぶ『正直、出なくてもいいと思う歌手』アンケート(SmartFLASH)では紅組の1位になってしまった。「話し方やキャラが、生理的に受けつけない」「歌を歌っているとは思わなかった」といった理由が挙がっていて、彼女の人気や認知度はまだまだ局地的だ。

 それゆえ、使い方が難しい。そのあたりをうまくやったのが『au』のCMで「あまのじゃ子」というキャラクターを与え「生きてるだけで偉くないですか?」「“若い”でまとめないでください」といった、いかにもな台詞を言わせていた。

 とはいえ、生放送ではそこがさらに難しくなる。彼女を一躍有名にしたのは、一昨年の10月『水曜日のダウンタウン』と『ラヴィット!』(ともにTBS系)がコラボしたドッキリ企画だが、これはバラエティーの達人たちがギリギリを攻めた結果だった。