ムダ買いが減るタイプ別節約行動

 2つのタイプ別に、浪費防止のためのワンポイントアドバイスを伝授!

固定観念強め派さんは……

●固定費を書き出してみる

 毎月出ていく固定費として「何にいくら使っているのか」を一度書き出し、本当に必要か、その契約がベストなのかを検討。サブスクや契約年数の縛りがあるスマホやWi-Fiなどの契約期間もメモしておこう。

●まとめ買いをやめてみる

「まとめて買うとお得なはず」というのは思い込み。単価計算をしてみると、さほど値段が変わらなかったり、お得だからと必要以上の量を買い込んでしまうことに。まずは必要性が低い「まとめ買い」をやめてみよう。

●「人と同じ」にせず不要なモノは持たない

「みんなが買っているから・持っているから」という同調心理はNG。「人は人、自分は自分」をモットーに、周りに流されないようにする。自分がそれを本当に必要としているかどうかで、買い物を判断するクセをつけよう。

「人と同じ」にせず不要なモノは持たない イラスト/アサミナオ
「人と同じ」にせず不要なモノは持たない イラスト/アサミナオ
【イラスト】貯まらない人がしがちな買い物の仕方

●「◯割引」「タイムセール」にだまされない

「◯割引」「タイムセール」などの言葉を見ても、いったん深呼吸してその場を離れよう。その間に「本当に今、それが必要かどうか」を冷静に考えるクセをつけるのが◎。

深く考えない派さんは……

●家計簿をつけてみる

「こんなに使った」という現実を突きつけられるのがイヤで家計簿が苦手という人も。反省しなくてもいいので、まずは淡々と事実を並べて書くこと。月々の支出の割合など、家計の現状を把握するため、アプリなども活用を。

●欲しいと思ってもその場を離れる

 欲しいと思ってもすぐに買わずにいったんその場を離れることで、冷静さを取り戻す時間が稼げる。視界からそのモノが消えることで、欲しいという欲自体が消えることも。

欲しいと思ってもその場を離れる イラスト/アサミナオ
欲しいと思ってもその場を離れる イラスト/アサミナオ

●自分へのごほうびは予算を決める

 節約ばかりでは無理が生じてしまうので、たまの自分へのごほうびも大切。ただし、それをムダ遣いの言い訳にしてしまうのには、要注意。「ごほうび予算」を決めておくことで、上手にストレス解消ができる。

●先取り貯蓄で生活費を限定する

 目先の買い物欲に弱い人は、「先取り貯蓄」をして自由に使える予算を限定しよう。手元にあるお金の範囲でやりくりするようになるので、自然とできなかった貯蓄もできるように。

橋本さんも実践「損をしない買い物」

(1)欲しいものの条件を書く

 スマホのメモ機能などに、色や機能、サイズなど欲しいものの条件を書き込む。

(2)候補を絞る

 よく買っているものなら5~9個、洋服など嗜好品なら3~5個を比較する。

(3)どこで買うと得かを比較する

 同じ商品でもポイントがつくか、クーポンの有無なども含めて価格を比較。通販の場合も大手EC同士やフリマアプリで比較しつつ、購入サイトを検討。

教えてくれたのは……橋本之克さん●戸板女子短期大学非常勤講師。行動経済学を活用したマーケティング、ブランディング戦略のコンサルタントとして活躍。9割の買い物は不要である(秀和システム)など著書も多数。

(取材・文/工藤千秋)