「挨拶をするように胸をもまれる」

 加えて、松本以外の芸人に飛び火してお笑い界が大炎上する可能性も。というのも、口にするのも憚れるようなえげつない遊び方をしている芸人は少なくないからだ。過去には、今回の松本のように週刊誌で告発された例もある。

「高級カラオケ店で女性の局部に野菜スティックを入れたと報じられた芸人がいました。それほど大騒ぎにならなかったのは、昔は“芸人なんてそんなもの”“芸人は破天荒じゃないと”“どんな遊びも芸の肥やし”など、芸人の遊びに対する“免罪符”みたいな認識があって、気にかける人が少なかったから。しかし、時代は変わりました。お互い了承の上でのことなら構わないでしょうが、そうでなければ許される時世じゃなくなったということを、芸人たち、いや彼らだけでなく芸能界の人間たちは肝に銘じなければなりません」(老舗芸能プロ幹部)

 以前、大手事務所に所属する若手女性芸人からこんな話を聞いたことがある。

「もう慣れましたけど、芸人たちの間にパワハラとかセクハラという言葉は存在しないんです。まるで挨拶をするように胸をもまれることは日常茶飯事ですし、胸じゃない時はパンツの中に手を突っ込まれる時もあります。油断しているとパンツごとズボンを下ろされることも。最初は嫌がっても、慣れるのか麻痺しちゃうのか、あまり気にしなくなり日常の風景になってしまいました。楽屋に全裸で入ってくる人もいて、それで笑いを取ろうとするのはどうかと思いますけどね」

 芸は秀逸だが酒癖が悪いことで知られる芸人の目に余る狼藉ぶりを目の当たりにしたこともある。芸人仲間ではないが、業界の人間たちとの食事会があったときだ。酒に酔ったその芸人は、出席者の女性の服の中にいきなり手を突っ込み、胸を触り出したのである。もちろん女性は拒否し、周りも止めようとしたのだが、彼は意に介さないのか顔色一つ変えず平然と胸をもみ続ける姿に、何か気味悪さを感じたものだ。

 いま、雑誌各誌に、情報提供が増えているのは言うまでもない。松本の件だけで終わるとは思えず、芸能界に限ったことではないが、2024年は波乱の幕開けとなった。