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ー おじさんドラマの源流
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ー ベテランの安心感

 近年、ベテランの男性俳優をメインキャストにした、いわゆる“おじさんドラマ”が急増している。1月クールだけ見ても西島秀俊主演の『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』(TBS系)や原田泰造主演の『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(フジテレビ系)、田中圭や吉田鋼太郎らが出演する『おっさんずラブ-リターンズ-』(テレビ朝日系)など各局で花盛り。

おじさんドラマの源流

「昨年の10月クールにも西島秀俊さんと内野聖陽さんの『きのう何食べた?』などがありましたし、ここ数年で確かに増えてきています。その源流はTBSとテレビ東京にあるんじゃないでしょうか」

 こう話してくれたのは、ドラマウォッチャーで漫画家のカトリーヌあやこさん。そのひとつがTBSの日曜劇場にあるという。

「'90年代はフジの月9に代表されるようにラブストーリーが主流だったんですけど、日曜劇場だけはおじさんドラマをやり続けていた。例えば、田村正和さん主演の『カミさんの悪口』などのホームドラマとか、日曜の夜にお父さんのオアシスのようなドラマをやっていたんです。

 それが、'00年代になり木村拓哉さんの登場で『ビューティフルライフ』に始まり、中居正広さんや滝沢秀明さんらが主演を務めたりと一気に若返ったんです」(カトリーヌさん、以下同)