通訳は元“5つ星ホテルのディーラー”だった

 本人のプロフィールによると、愛知県内の中高一貫の私学を経て、2003年ごろラスベガスに移住。現地の大学に通い、カジノディーラーとなった。ラスベガスの2つ星ホテルを皮切りに、3つ星、4つ星とランクを上げ、2010年12月には最高級5つ星の『ザ・コスモポリタン・オブ・ラスベガス』のディーラーにのし上がったという。

「1999年に当時の石原慎太郎都知事(故人)が観光客誘致の起爆剤として“お台場カジノ構想”をぶち上げて間もないころ、国内の合法化を待たず単身渡米した先駆者といえる。その後、カジノを解禁するIR整備法の話題を報じるニュース番組で、ラスベガス現地の日本人トップディーラーとして取り上げられ、賛否両論あるカジノ合法化について“きちんと法整備もされないままカジノを無理やりつくるような形であればいらないと思う”などと上から目線で切り捨てた」(業界関係者)

 本場ラスベガスのカジノディーラーとして、片桐ロッキー寛士の名前で『運を味方にする カジノで一晩10億勝つ人の法則』(幻冬舎刊)の著書も。

「捜査当局は、船木容疑者らが海外の売春斡旋組織から仲介手数料を受け、ほかにも複数の日本人女性を派遣していたとみて余罪やグループの全容解明を急ぐ。 A子さんは、別のグループの仲介で中東や東南アジア圏でも売春をしたなどと説明しており、日本人女性に出稼ぎ売春させる複数の組織があるとみて実態解明を進める方針だ」(前出・記者)

 片桐容疑者は、カジノで億を稼ぐ勝負師の感情コントロール術として《ポジティブバカになれ》と提唱する。しかし、違法と知って手を染めるのはポジティブとは言えまい。