毎日の尿はここをチェック

 おしっこに関する悩みの背景には何らかの病気が隠れていることがわかるが、尿そのものの状態からも病気の有無は判断できる?

「尿は身体の状況を映し出す鏡。とはいえ、小さな変化に神経質になりすぎるのは精神衛生上よくないです。ではどんな状態のときに、どれくらい気にしたらいいのか? ポイントごとに紹介します」

【色】
 尿の色は水分濃度によって変わるので、濃い尿が出たくらいで気にする必要はなし。ただし鮮血のような赤やピンクっぽい色、紅茶のように茶色っぽく赤みがかった尿は、血尿と考えられる。何らかの病気の可能性があるので、迷わず病院へ。

【泡立ち】
 勢いよく排尿した場合、泡立つのが自然なので、ほとんどの場合、気にする必要はない。ただし、以前より泡立ちが多くなり、それがしばらくしても消えない状態が毎日続くようなら尿タンパクや尿糖が出ている可能性も。
 病院で尿検査を受けることをおすすめする。

【にごり】
 透き通っているのが健康な尿。白濁している場合は膿(うみ)が混じり、腎盂(じんう)腎炎や膀胱炎が起こっている可能性が。この場合、排尿痛や腰・背中の鈍痛、発熱、頻尿など他の症状も見られることが多いので、泌尿器科を受診するとよい。
 一方、白っぽい浮遊物が混ざっているのは、女性の場合、生理的なもので問題なし。

【におい】
 においは飲み食いしたものに左右されるので、通常と違うにおいがしてもほとんどの場合、問題がない。ただ糖尿病が進行すると、尿から甘い香りがすることも。
 また泌尿器に炎症や化膿(かのう)があると尿が悪臭を放つが、その場合、尿がにごるなど他の症状も現れる。この場合、念のため受診を。

【排尿時の痛み】
 女性は膀胱炎の可能性が高く、ほとんどの場合、感染症のサインなので受診を。

【排尿困難・残尿感】
 おしっこの出にくさや尿が残っている感覚は、ほとんどの場合、加齢によるもの。ただし、排尿痛や血尿、失禁、わき腹や背中の痛みもある場合、膀胱炎や膀胱結石が原因の可能性もあるので、早めに病院へ。