並々ならぬ思いで臨んだ被災地訪問

'11年、天皇陛下が皇太子時代に東日本大震災で被害に遭った方をお見舞いされた
'11年、天皇陛下が皇太子時代に東日本大震災で被害に遭った方をお見舞いされた
【写真】母・雅子さまと所作が一致しているお姿を見せた愛子さま

 今回の能登半島地震のお見舞いに関して、皇后雅子さまの意気込みは並々ならぬものがおありだった─。

「今も療養中であり、ご体調が万全ではない雅子さまは、外出を伴う公務の事前公表は基本的に行ってきませんでした。“当日になってからのドタキャンは避けたい”という配慮からだと思います。しかし、今回の石川訪問は“絶対に行きたい”と宮内庁関係者に伝えられていたそうで、報道各社にも事前に“両陛下で訪問される”と発表されたのです。被災者に寄り添いたいという強い思いがおありだったのでしょう」(皇室ジャーナリスト)

 分刻みの強行スケジュールとなり、ご体調も懸念される極限状態の中、臨んだ被災地訪問だったが、その思いは確かに被災地に届いていた。

「両陛下とお話しされた方は“大変励みになり、これから頑張ろうという気持ちになった”と感激していました」(前出・輪島市ふれあい健康センター職員、以下同)

 震災発生から約2か月半後のご訪問となったが、最良のタイミングだった。

「まだ水道やライフラインの復旧は行き渡っていないですが、少し落ち着いた状況ではあったので、絶妙なタイミングだったと思います。市民の方も私たち職員も疲れが出てきたころだったので、おふたりにお見舞いいただき、大変励みになったと思います」