警察からマークされていた容疑者
アイデール容疑者が住んでいた1階の部屋を訪ねたが、応答はなかった。
アパート2階にある交際相手の一家が住む部屋を訪ねると、交際相手の兄と思われる男性が応じたが、
「まったく、わかりませんね……」
と、取り付く島もない。そこで、アイデール容疑者は身内だったのか問うと、
「……そういうことになりますかねぇ」
と、眠そうな目をこすりながら応じたが、ドアは閉められてしまった。
ただ、事件に関する貴重な情報を、この一家に詳しい関係者から聞くことができた。
「実は、10月下旬に警察がアパートのそばに防犯カメラを設置していました。容疑者は、そのころからマークされていたようです。だから、11月4日の強盗募集の動きも警察はわかったのでは。警視庁は、このアパートが犯罪予備軍の集まる“アジト”と見ているのかも」
交際相手と子どもは、すでに退居しているという。
「交際相手は、家賃が払えず、かなり滞納していたよう。で、早川容疑者が逮捕された後、数日して2人は退居し、もとの2階に戻ったみたい」(同関係者)
警視庁は、事件の背後には暴力団の影が見え隠れしているとして調べを続けているという。
「早い段階から、早川容疑者のことをマークしていたようですね」(前出・社会部記者)
事件は未然に防がれたが、その全貌が明らかになることが待たれる。