学年で一番の美女が忽然と姿を消す。"彼女"の親友でジャーナリスト志望の西澤涼子(松岡茉優)が理由を探るが、回を重ねるほどにその謎が深まっていく……。一体、誰のことを言っているのか、何が本当なのか? そして、失踪の真実は?

 初主演ドラマ『She』がクランクアップしたばかりの松岡に会いに行くと、安堵の表情。主演女優としての自信をつけたのではと尋ねると、

「主演の欲求はまったくないです。もしお話をいただけたら、精いっぱい頑張りますが、でも、"よし、また主演やるぞ"なんて気持ちにはとうていならないです。"主演俳優の部屋"があるとしたら、"お邪魔しました、失礼しました"と、扉を早く閉じたい気持ちです(笑い)」

 頭の回転が速く、びっくりするほど謙虚。8歳から活動を始めるが、転機となった作品は、映画『桐島、部活やめるってよ』。日本アカデミー賞最優秀作品賞にも輝いた作品で、彼女が演じた上から目線の嫌なギャルはリアルすぎると評判に。

「自分ベースで考えるのをやめて、紙粘土か何かで人形を作って、その中に入っていくような作業をするようにしました。この作品で、役作りのやり方を初めて学んだ気がします」

 その後は『あまちゃん』、『問題のあるレストラン』、そして本作と、話題作で存在感を示しまくり。それにしても、今年20歳になる女優さんは、大物ぞろい!

「豊作な年と言われてて、紛れ込めてよかったです(笑い)。土屋太鳳ちゃん、二階堂ふみちゃん、川口春奈ちゃん、広瀬アリスちゃん……みんな今年20歳なんです。家入レオちゃんと百田夏菜子ちゃんは高校のクラスメート(笑い)。ほかにも教室にはハロプロさんもAKBさんもいて、アイドルだらけ。女優志望の私は少数派でした。でもアイドルに囲まれていたおかげで『あまちゃん』で演じたGMTのリーダー・入間しおりの役作りはお手本だらけでした(笑い)」

 爆笑問題の太田光が、"化け物みたいな女優"と舌を巻くなど、各方面から絶賛の嵐。若手俳優の中で注目度ナンバー1といわれている。

「ないです、ないです。まったくです。そんな褒め殺しはやめてください! ただ、お芝居以外は、生業にできるものは見当たらないですね。好きでやってて、とことんやれて、飽きずにやれて、毎日そのことを考えているのって、やっぱりお芝居なので」

 末恐ろしい女優になりそうな予感。

matsuoka 20150526 (2)
初主演ドラマ『She』、いよいよ最終回。アマチュア無線部の部室にみんなを集め、涼子(松岡茉優)が自らが仕掛けたカメラの映像を流すと、衝撃の事実が……! その他出演/中条あやみ、清水くるみ、竹富聖花、成田凌、森川葵、白洲迅 ほか 5月16日(土)夜11:50~0:15(フジテレビ系)