ランキングの4位以下は、ミニ四駆、一輪車(40代)、チェーリング、キン消し、ルービックキューブ(50代)、凧揚げ、竹馬(60代)。いずれも当時子どもたちの間で大きなブームになり、グッズ集めにも熱が入った。
給食を残すことは絶対に許されなかった
「遊びグッズがどんどん出てきたのもこのころで、今日は何する?なんて、流行りが次々変わっていった。僕らの時代はキン消しやスーパーカー消しゴム、あと、なめ猫なんかもブームになって、学校に持っていっては怒られたりしてましたっけ(笑)」
お次は「給食」のあるあるを調査。好きな給食メニューのランキングは、3位がソフト麺、2位は揚げパン、1位はカレー。40代~60代まですべて同一の結果になった。
「これ以外メニューがなかったですからね。揚げパンは不動の人気だし、ソフト麺はミートソースとあえたり、汁に浸して食べたり万能麺のような感じでした」
かつての人気メニューは今も引き継がれているという。
「昔のおいしい給食メニューを出そうという文化があって、今の子にもやっぱり人気のようです。ただ、いろいろ進化はしていて、昔のソフト麺はベタッとくっついてほぐすのに苦労したけど、今はうまくほぐれるようになっているみたい」
続いて、嫌いな給食メニューのアンケート結果を見てみよう。40代の3位はチーズ、2位が酢の物、1位は納豆・牛乳。50代の3位は豆の煮物、2位はフルーツが入ったサラダ・鯨肉の料理、1位が牛乳。60代の3位は酢の物、2位がコッペパン、1位が脱脂粉乳という結果に。
「昔はチーズが嫌いな子が結構いましたよね。今のチーズみたいにまろやかじゃなくて、かたいし、においもキツくて食べにくかった。あと煮物がやたら多かった。野菜と昆布と豆を煮たものに、かろうじて鶏肉がちょっと入っていたり。メインがこれ? おばあちゃんのごはんじゃん、なんてメニューが結構ありました」
どの世代も牛乳、および脱脂粉乳が1位に輝いた。牛乳が苦手だった、というかつての小学生は多いはず。
「洋食メニューのときならまだいいけれど、和食に牛乳はもう致命的。たとえ牛乳が苦手でも、あのころは残すなんて絶対に許されなかった。逃げ場がなかった」
昭和の時代は「残さず食べる」が大前提。偏食や小食の子どもにとって、時に給食は試練の場になったもの。
「食べきった順にお昼休みになって、完食するまで居残りさせられましたよね。それが原因で給食嫌いになった子が結構いた。そこも今との違い。最近は“これは少なめに”など、リクエストができるようです。
というのも、今は食品ロスの削減や親の苦情を回避するという意味でも、残食がシビアに見られる。昔は残しちゃダメだったけど、今は残されたらダメ。前提が大きく違ってきています」