クレジットカードは「便利」だからこそ危険でもある

 中高年世代においても、キャッシュレス決済は身近なものになった。しかし、そこにも落とし穴はある。

クレジットカードは『買った時』と『支払う時』にタイムラグがあります。お金の管理が苦手な人であれば、一度現金払いに戻すべきです

 どうしてもクレカを使う必要がある場合は、“使ったら現金で取り分けておく”ことをすすめている。

キャッシュレス決済の浸透で、気づかぬうちに金銭感覚が鈍くなっていることも ※写真はイメージです
キャッシュレス決済の浸透で、気づかぬうちに金銭感覚が鈍くなっていることも ※写真はイメージです
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「封筒に『クレカ封筒』を作って、使った金額分の現金をすぐ分けておく。そして引き落とし日前に銀行に入れておくんです。そうすれば、口座のお金が足りなくなることもないし、支出に対する実感も持てます」

 クレジットカードの明細を見て「こんなに使ってたの?」と驚いた経験は、誰にでもあるだろう。

「前月の支払いに追われて困った経験があるならいったん使うのをやめてみるのも手。現金支払いのように『今使ったお金が今なくなる』というシンプルな状態にすることで家計管理の煩雑さが激減します」

 目に見えないお金だからこそ、使った実感を持つ工夫が必要なのだ。