目次
Page 1
ー 猛暑、値上げ……すべてが家計を直撃!
Page 2
ー 食材費以外の食費をしっかりと把握すべし!
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ー 塚越さんが指摘!こんな人は食費が下がらない

今年の夏は例年を上回る猛暑で光熱費や生活費が上がる見込み。そしてなんといっても食費の高騰が止まらず、ふだんから節約を心がけている人でさえ、家計の大赤字を生みかねません

 そう注意を促すのはファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さん。

猛暑、値上げ……すべてが家計を直撃!

 物価の高騰により、多くの人が“今夏は出費が増えそう”と感じているところだが、専門家の視点からも、今年の夏は“ヤバイ”というわけだ。

出典元:パーソルキャリア株式会社Job総研
出典元:パーソルキャリア株式会社Job総研

帰省で家族が集まる機会が増えるなど、もともと夏は食費が上がる傾向にあります。加えて、暑さが厳しい今年の夏は、外出先でアイスやジュースなどを買う機会が増えるでしょうし、“暑さで自炊がおっくうになる”ということも容易に想像できます。

 夕食の用意ともなれば、1日の暑さ疲れも重なって“台所に立つのもつらい”という人は少なくないはず。いつもは節約を重視して自炊をしている人でも、割高なミールキットや冷凍食品など簡単に作れるものやお惣菜、外食やテイクアウト料理に頼りたくなりがちです。

 さらに、暑さで食材が傷みやすく、食品ロスが出やすくなることも出費を増やす要因になります」(塚越さん、以下同)

 では、魔の夏をどのように乗り切ればよいのか。食費の節約といえば、スーパーで安い食材を選ぶといったことを思い浮かべてしまうが、それは効果的ではないと塚越さんは断言する。

自炊のための消費行動にはあまりムダがありません。食材の購入に対しては、すでに多くの人が節約意識を持っているため、そこを頑張ってもあまり大きな効果は得られないといえます。むしろ、今以上に削る算段を立ててしまうと心理的負担が大きい。

 例えば、1丁100円の豆腐を50円のものにかえたり、国産の鶏肉を外国産の鶏肉にかえることで多少抑えることは可能かもしれませんが、それは“我慢”を強いることになります。豊かな気持ちで生活できず、節約が続かない原因になってしまうのです」