弟を思われる佳子さま
佳子さまは、かねて面倒見のいい姉として12歳下の悠仁さまを常に支えてきた。
「佳子さまは'15年、初めて参加された『歌会始の儀』で《弟に本読み聞かせゐたる夜は旅する母を思ひてねむる》と、悠仁さまとの思い出を詠まれました。ちょうどこのとき、眞子さんはイギリスに留学中でした。秋篠宮ご夫妻が公務などでいらっしゃらないときに、佳子さまは悠仁さまのお世話を率先して行われていたそうです」(皇室ジャーナリスト、以下同)
そして、悠仁さまもまた、今年3月に行われた自身の成年会見で佳子さまについて問われた際、「両親が国内や海外に出かけているときに一緒に遊んでくれたり、本を読んでくれたりして、世話をしてくれることがありました」と明かし、親密さがうかがえた。
「現在、未婚の皇族で男性は悠仁さまのみ。若い世代の皇位継承者がおひとりという状況ですから、悠仁さまにはご結婚やお世継ぎなどについて、これまで以上に重圧がのしかかるでしょう。幼少期から可愛がってこられた弟が、そんな苦難の道を孤独に歩まれることがないよう、佳子さまは“あえて”結婚しておられないとも考えられます」
とはいえ、皇室に残るかどうかの判断は慎重でなければならないと、前出の河西准教授は説明する。
「法律が改正されたときに、佳子さまがまだ皇室にいらした場合、佳子さまは皇室に残りたいのか、それとも離脱したいのか、皇室会議などでご意思の確認がなされるはずです。ただ、この意思確認は1回きりだと思います。一度“残る”と意思表示された場合、後になって“やっぱり出たい”ということは受け入れられないでしょう。ですから、後悔されないよう、慎重に判断する必要があります」
佳子さまは今後、どのような道を選ばれるのだろうか。
河西秀哉 名古屋大学大学院人文学研究科准教授。象徴天皇制を専門とし、『近代天皇制から象徴天皇制へ―「象徴」への道程』など著書多数