多額の賠償が求められるケースも

 さらに、警察に相談をおこなっていることも明かしていたため、数か月たってついに書類送検にまで結びついた形だ。

 こういった飲食店での迷惑行為は、「外食テロ」という言葉が生まれるほど事例が増えている。特に目立ち始めたのが、2023年のはじめごろ。

 2023年1月には、回転すしチェーンの『はま寿司』で、「他人の注文を横取りして食べる」という動画が拡散。さらに、同じ月にはほかの客の寿司にワサビを勝手に乗せるといういたずら動画も拡散され、批判が殺到していた。

ネット上で拡散されている『すき家』の店内でピッチャーのお茶を直飲みする女性
ネット上で拡散されている『すき家』の店内でピッチャーのお茶を直飲みする女性
【写真】ついに書類送検…『すき家』店内のピッチャーを“直飲み”する女性

 その後、大きく問題になったのが、『スシロー』の「ペロペロ事件」だ。

「2023年1月、岐阜県にあるスシローの店舗で少年が醤油差しの注ぎ口を舐めるなどの迷惑行為をおこなった動画が拡散し、大炎上。スシロー側は少年に6700万円の損害賠償を求め、訴訟を起こしました。結局この訴えは取り下げられましたが、こうした迷惑行為は多額の賠償や今回のような警察沙汰にまで発展してしまう可能性も十分にあるのです」(前出・経済紙記者)

 今回の書類送検を受けて、世間からは、

《なんでこういう子達は学習することを知らないんだろう…》

《少しで良いから先の事を考えてみなよ》

《痛い目あうってわかるのに繰り返すのが不思議》

 といった声が寄せられている。

 軽はずみな行動は、時に大きな代償を生む。単なる“悪ノリ”では済まされない――。