自分の都合で苗字を変える山尾志桜里氏

 山尾志桜里氏、本名は「菅野志桜里」という。

「政治家になる前に山尾氏と結婚して山尾姓になったため、衆議院時代は山尾と名乗っていましたが、本名は菅野志桜里です。不倫騒動のあと2018年に離婚して菅野姓に戻り、自身のSNSで、今後は本名の菅野志桜里として活動すると発表しました」

 ところが、今回の参院選は「山尾志桜里」で臨むという。なぜなのか。

「山尾さんは政治家になる前は検察官を務め、弁護士の資格も持っているのですが、検察官と弁護士の仕事は主に本名の菅野で、政治家の仕事は結婚後の山尾姓で活動したことから、今回の政治家再挑戦は山尾姓にしたとのことです」

 実際、自身のXのアカウントも14日に「菅野」から「山尾」に切り替え、自身のnoteに上記の事情を説明したうえで、「名前ロンダリングみたいなヨコシマな気持ちは元々ゼロだったんです」と、名前をコロコロ変えることで何か悪だくみを考えたわけではないと説明した。

 だが、SNS上で指摘されているのはその点ではないようだ。

「山尾さんは選択的夫婦別姓制度に賛成の立場なのですが、本名の菅野姓と結婚していたときの山尾姓を自分の都合で自由に選択しているので、夫婦別姓制度がなくても問題ないことを自ら証明してしまったと指摘されているのです」

 SNS上にはさきほどの「夫婦別姓制度がいらないことを証明してくれてありがとう」といった辛辣な皮肉のほか、下のような意見も。

《離婚で旧姓の「菅野」に復氏して7年も経ってから訴訟沙汰にもなった元夫の姓を名乗って「選択的夫婦別姓論者です」とか、姓について感覚がおかしそう》

《選挙に出馬する時は前の旦那の苗字の山尾志桜里、世に紛れて隠れる時は菅野志桜里と自由自在に名前を変えられるのに、夫婦別姓にする必要をまったく感じない》

「保育園落ちた日本死ね」など待機児童の問題で一躍名を広めた山尾志桜里議員
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 また、山尾氏は上記のnoteのなかで、苗字をどちらにするか迷ったときにアドバイスをもらったとして、以下のように記した。

《なお、かなり面白かったのは、「菅野志桜里」でリフレッシュしたら?というアドバイス。「山尾志桜里」がよほどアレなんでしょうか》

「山尾さんは議員時代、不倫報道などさまざまな問題があったのは事実。だからそのアドバイスをした人は山尾ではなく心機一転、菅野にしたらと提案したのだと思いますが、それに対して『面白かった』『アレなんでしょうか』と茶化すのは、人が一人亡くなっていることもあるのでいかがなものかと思います」

 山尾志桜里氏が出馬する参院選は7月までに行われることになっている。国民の審判はいかに――