ゆらぎ世代にイチオシ手作り茶

 女性ホルモンの変動を受けやすい“ゆらぎ世代”には、身体をぽかぽか温めながら、不必要な水分を外に出してくれる「薬膳茶」がぴったりだそう。

「おすすめなのは、黒豆やごぼうなど、強い利尿作用がある薬膳茶を飲むこと。市販品もありますが、手作りならではの香ばしい風味は別格。無農薬で国産の素材を選べば、添加物の心配もありません。朝に飲めば、胃腸をやさしく温めて活性化させてくれるだけでなく、全身の代謝も促し1日の巡りを整えてくれます。

 ゆらぎ世代はホルモン減少で便秘にもなりやすいのですが、黒豆茶やごぼう茶は食物繊維が豊富で、便秘対策にもよいです。黒豆茶の大豆イソフラボンは女性ホルモンもサポートしてくれる役割もあります」

やさしい甘さの黒豆茶(写真はイメージ)
やさしい甘さの黒豆茶(写真はイメージ)
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 作り方は、フライパンで食材をじっくりいって煎じるだけというシンプルな方法。10分ほど煎じると効き目も高まるというが、お湯を注ぐだけでも十分なので、手軽に準備ができて、リラックスタイムのお供にもぴったり。
「黒豆茶、ごぼう茶共に、アレンジとしてショウガのスライスをあと入れするのも。代謝アップや冷え改善にも役立ちますし、香りもぐんと良くなります。ショウガの辛み成分であるショウガオールやジンゲロールには、血行促進効果もあって、疲労回復にも役立ちます。煎じた残りの黒豆はそのまま食べたり、ごぼうはみそ汁などに入れて丸ごと食べるのがおすすめです」

 身体が喜ぶ食材をとるのと同じくらい大切なのが、不調に拍車をかける食材を避けることと、こいけ先生。

「気分が落ち込んでいるときに、“スイーツを食べよう”という女性も多いかと思います。ですが、市販のデザートに含まれているたっぷりの砂糖は、疲れている身体に負荷をかけてしまうのです」

 砂糖をとりすぎると血糖値が急激に上がり、それを抑えるために、膵臓からインスリンという成分が分泌される。

「この血糖値の急激な変化は、膵臓にも血管にも負担をかけます。自律神経の乱れも引き起こすので、弱っているときは過剰な砂糖の摂取は避けてください」

 どうしても食べたいときは、身体にやさしい甘みを。

「麹を使った甘酒やさつまいも、ドライフルーツは身体にやさしく、自然な甘さで心も満たされます」