ロサンゼルスで暮らす大谷にとって、人ごとではなさそうだ。
鉛中毒の症状
「大谷選手の家に直接の被害はなかったようですが、一時、避難して生活しており、“家の後ろのほうが燃えていた”と、すぐ近くまで火の手が迫っていたようです。大谷選手が住む地区の土壌が汚染されているかは不明ですが、4月に生まれたばかりの子どもを持つ父親としては、この汚染被害は気がかりでしょう」(在米ジャーナリスト)
体内に蓄積し、鉛中毒となるとどのような症状が出るのか。金町駅前脳神経内科の内野勝行医師に聞いた。
「鉛は本来、人間の体内にない物質のため、代謝する能力がなく、排出するのが難しいのです。鉛を大量に摂取する機会はほとんどないので、時間をかけて臓器に蓄積され、障害を起こすのが鉛中毒の特徴。中毒になると、手足のしびれや便秘といった胃腸の障害などを引き起こしますが、特に危険な蓄積場所が脳です。脳炎や脳症を引き起こす危険性があります。脳は一度でも損傷されると後遺症が残ってしまうことが多いので、完全に治ることは難しくなります」
子どもの場合は特に注意が必要だという。
「大人も鉛中毒になりますが、子どもは身体が小さいため、症状が強く出やすい。大人の場合は早めに症状を訴えることができますが、子どもがはっきりと不調を伝えるのは難しい。小児科でいきなり鉛中毒を疑うことはほとんどないので、結果的に悪化するまで時間が経過してしまうでしょう」(内野医師、以下同)
万が一、鉛中毒となってしまった場合の治療も、かなり大変なようだ。
「鉛だけを排出する薬はありません。そのため、体内の金属をすべて出す薬を使って治療するのですが、身体に必要な鉄分まで排出されてしまうため、それを補いながら薬を投与しなければなりません」
野球は順調でも、生活面で不安を抱えることになってしまった大谷。
そんな状況でも愛娘が誕生して1か月以上が経過した。早くその娘の姿が見たいというファンも多いが、球場に連れてくることはあるのか。
「ドジャースタジアムにはベビーベッドが用意されており、子どものお世話をしてくれる『ナニー』を球団が雇っています。球場に子どもを連れてきても快適に過ごせる環境は整っています。ただ、報道陣に対して球団から“観戦に来た真美子さんの写真や記事を公開しないように”と、お達しが出ているので、娘さんも球団の公式や大谷選手のSNSなどで公開するのを待つことになるでしょう」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
では、どのタイミングでパパとしての大谷を見ることができそうか。
「真美子さんも、結婚発表の当初は一般女性とし、写真も公表していませんでした。“初登場”は2024年3月、開幕戦が行われる韓国に移動するタイミングでした。今後、家族写真を公開するとしたら、何かの記念日や節目になると思います」