病気と血液型は関係あり

「輸血を必要とする方の命を救うボランティア活動であり、健康管理にもつながる献血ですが、若者の献血離れが今の課題。関係機関はリラックスできる空間づくりや、キャンペーンで記念品をプレゼントするなど、発信を強化しているようです」

 現在、奈良県立医科大学の研究グループによって、備蓄・緊急投与が可能な人工赤血球製剤の製造および臨床試験が始まっている。緊急輸血に対する備蓄や、少子高齢化による血液不足の解消に、大きな期待が寄せられている。

 さて本題に戻って血液型占いだが、

残念ながら血液型と性格の関係には科学的根拠がありません。また、血液型は2024年の時点で国際輸血学会ではABO血液型を含む47種類が認められており、日本人のABO血液型もA型が約40%、O型が約30%、B型が約20%、AB型が約10%と割合も違い、一概に性格と結びつけにくいですね」

 ただし、病気と血液型とは関係があるという。

「O型の人は、血液を固めるためのフォン・ヴィレブランド因子がほかの血液型に比べて少ないといわれており、血が固まりにくく、大ケガによる死亡率が高いという報告があります」

 逆にA、B、AB型はO型より血が固まりやすく深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)などのリスクが高いそう。また、O型は新型コロナウイルスに感染しにくく、一部のノロウイルスに感染しやすいという報告があるらしい。

 実は奥深き血液型の世界。占いではなく「血液型」そのものに沼りそう!


取材・文/住田幸子