“なんとなく不調”に普段できる対処法
不調対策には、規則正しい日常生活を送ることがポイント。
「低気圧が来ても大丈夫なときもあれば、強く不調を感じることもある。これはその日の自律神経のバランスによって変わるからです。
例えば前日に徹夜をしたとか、深酒をした、暴飲暴食をした、ストレスがあって眠れなかったという場合は、すでに自律神経が乱れているので、少しの気圧の変化でも影響を受けてしまいます」
気候と自律神経の関係性で、一番良くないのが急激な変化。
「ものすごく暑い場所から冷房が効いた部屋に移動すると、自律神経がその変化に対応できず、血流が悪化し免疫力も落ちて風邪をひきやすくなってしまいます。だからエアコンや暖房器具に頼りすぎるのではなく、まずは服装の脱ぎ着でコントロールするのがいいでしょう」
気象病に負けない対策はすぐにできることも多いので、日常的に意識したい。
「最も簡単な対処法が深呼吸。低気圧で酸素濃度が低くなっているので、深い呼吸を心がけましょう。そして適度な運動をすること。激しい運動をするのではなく、エスカレーターに乗るのをやめて階段を使う程度で大丈夫です。
それから、腰とお尻の間にある仙骨という部分に温かいシャワーを当てるというのも効果が期待できます。これは、血行を良くして自律神経を整えてくれるので、体調不良を改善するのにとても良い方法です」
このほかにも、濡れタオルを電子レンジで温めて首に巻くというのも血行がよくなるので良いという。
「低気圧不調は自律神経の失調であることが多いのです。なので、自律神経を安定させることが大切。例えば、よく噛むことを意識すると脳の血流が回復してストレスが軽減するのでおすすめです。食事はもちろんですが、ガムやグミを噛むのもいいかもしれません」
さらに、バナナを食べるのも自律神経を整える効果が期待できるそう。
「バナナにはレジスタントスターチという難消化性デンプンが多く含まれており、食物繊維と同じように、小腸で消化されず大腸まで届くことで、腸内環境や自律神経を整えてくれます。
黄色いバナナよりは茎が青っぽく、少し歯ごたえのあるものを選ぶとより効果的です」