その他親方の暴行隠蔽疑惑に不祥事
「昨年、春日野部屋に所属していた元十両力士が兄弟子に暴力を奮い、それを春日野親方が隠蔽した疑惑がありました。当時協会は『隠蔽はないと』回答していたそうですが、協会ぐるみで隠蔽を図ろうとしていたとの推測も広がっていました。また、'23年、元大関霧島の陸奥部屋で幕下以下の力士が弟弟子に対して暴力が奮われるも、陸奥親方はこの隠蔽を否定し、最終的に処分は極めて軽い報酬減額にとどまったのです」(スポーツ紙ライター)
弟子の暴力問題は深刻で、監督責任を問われるのは当然だが、問題は処分の一貫性と公平性にある。時事通信の報道によると元横綱白鵬・宮城野親方は「協会は俺を辞めさせたいんでしょ」と漏らしており、部屋再開のめどが立たないことや力士養成費の未支給、後援者離れなどの背景もあり、本人の退職決意が揺らぐことはなかったとされる。
退職後は伝統的な大相撲とは異なる「SUMO」のプロリーグ運営に携わる予定とされており、白鵬の新たな挑戦への注目も集まっているが《協会の体質が変わらない限り、第二第三の宮城野親方が出てくる》《二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は厳重注意のみだったのに》など相撲界の「二重基準」とも言える構造を鋭く突く声も。
元大横綱の決断で相撲協会がこの問題にどう向き合い、どのような改革を進めるのか、相撲ファンのみならず日本の国技としての在り方が問われている──。