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ー “ビッグダディの娘”はアドバンテージ
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ー きょうだいは父のすごさを十分知っている

6月の第3日曜日は父の日です。誰もが知る、各界の有名人の父を持つ人たちに、これを機会に思いを語っていただきました。人前に出るようになったからこそ知った、「父の偉大さ」とはーー。

「仕事以外の時間は、すべて子どもと過ごす時間に使ってくれた父でした」

 そう語るのは、“ビッグダディ”こと林下清志さんの三女、林下詩美さん。現在は、プロレス団体「マリーゴールド」のトップレスラーとして活躍する。

「天邪鬼なお父さんなので、直接褒めてくれたりはしないんです」と照れくさそうに笑うが、以前、週刊女性が清志さんを取材した際、詩美さんが獲得したプロレス大賞新人賞のトロフィーを指さして、目を細めていた姿が印象的だった。

 ドキュメンタリー番組『痛快!ビッグダディ』シリーズ(テレビ朝日系)で、自由奔放に振る舞いながらも、子どもたちにしっかり愛を注ぎ続ける清志さんの姿を覚えている人も多いだろう。

「行動の大胆さは受け継いでいるのかなって思います。プロレスラーになる決断も、上京する決断も、誰にも相談せずにすぐに行動できるところは、父の行動力を見てきたからでしょうね」(詩美さん、以下同)

“ビッグダディの娘”はアドバンテージ

 父の口癖は、「俺はこういう人間だ」だった。 詩美さんも、「私の人生は私のものだし、私が決める」と笑う。

デビューしたころは、“ビッグダディの娘”の看板が先行することに複雑な気持ちがありました。でも、今はプロレスラー・林下詩美を確立できていると思うので、むしろ“ビッグダディの娘”はアドバンテージだと思っています。『痛快!ビッグダディ』を見ていた人が、私に興味を持って試合を見に来てくれるかもしれない。プロレスの間口を広げられるような存在になりたい」