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ー 100万人を超えると月約100万円以上の収入

 6月9日に日本相撲協会を退職した元横綱・白鵬翔氏が、会見の1時間後にTikTokライブでSNSデビューを果たした。SNS総フォロワー数約100万人のインフルエンサー石田拳智氏のTikTokアカウントで生配信を行い、今後の展望やSNSでの活動について言及した。

100万人を超えると月約100万円以上の収入

 スーツ姿で現れた白鵬氏は笑顔で「こんにちは」とあいさつしたあと、相撲協会を退職したことを報告。「25年間、15歳から土俵に立ち、20年間の現役生活で14年間横綱でした。親方としては4年間。今後は新しい夢に向かって、相撲を世界に、より多くの世代に広げたい」と抱負を語った。

 さらに、これからは新会社を設立し、テニスのグランドスラムのような「SUMOグランドスラム」を創設する夢を明らかにした。ライブ配信ではファンからのギフトも初体験。「すごーい、ありがとうございます」と大喜びした様子を見せた。

 白鵬氏のライブ配信を見たファンからは、コメント欄に激励の声が届いた。

《白鵬さん頑張ってね! 自由だよ 自由》
《はくさん頑張ってください。応援しています》

 白鵬氏はエールを受け、SNSにも積極的に取り組むと発言。するとライブ配信者の石田氏が白鵬氏の個人アカウントを作成するなど素早い動きを見せた。

「石田さんは、自らもインフルエンサーとして活動しながらTikTokライバー事務所を運営している実業家です。彼の事務所には、アノニマスさんや中町兄妹の兄・中町JPさんが所属しているほか、安田大サーカス・団長安田さんや神取忍さんなどの芸能人、スポーツ関係者も在籍しています。彼の事務所が全面バックアップして白鵬さんのSNS活動を支えていくのでしょう」(SNSに詳しいジャーナリスト、以下同)

 白鵬氏は開設されたばかりのアカウントに初めての動画をアップ。「相撲についての質問をお待ちしています」と笑顔で述べた。フォロワーはすでに2万7千(6月10日17時現在)を獲得しており、今後もフォロワーは増えるはずだ。

「TikTokはYouTubeと同様にフォロワー数に応じて報酬が支払われ、100万人を超えると約100万円以上の収入が得られる仕組みです。それ以上に大きいのは企業案件と呼ばれるPR動画。白鵬さんクラスなら一回の動画で100万円単位のオファーがきてもおかしくありません」

 相撲協会の退職会見では、トヨタ自動車が新会社のスポンサーに名乗りを上げたが、これからTikTokを通じて多くの企業が白鵬氏を支援しそうだ。

「白鵬さんには横綱時代のタニマチもいるので、資金面では困ってないでしょう。今回TikTokを素早く始めたのは、相撲協会と関わりのないスポンサーを集めたかったのかもしれません」(スポーツ紙記者)

 “SUMO”を世界へ広めるためには相撲協会と“ウィンウィン”でいきたいところだろうが、それを許してもらえないならば、TikTokは白鵬氏にとって欠かせない武器になるだろう。