両陛下から学ぶ佳子さま

「学童疎開船を語り継ぐつどい2014」で、生存者が描いた絵などを見学する秋篠宮ご一家(2014年8月16日)
「学童疎開船を語り継ぐつどい2014」で、生存者が描いた絵などを見学する秋篠宮ご一家(2014年8月16日)
【写真】学生時代の佳子さま、割れた腹筋が見える衣装でダンスを踊ることも

 この会見後の'14年12月、成年に際しての記者会見で佳子さまは、

「祖父母としての両陛下についてですが、お若かったころのご自身の経験などをよくお話ししてくださいます。日本をはじめ海外についての歴史や自然・文化などについてお話ししてくださることもあり、学ぶことが多いと感じております」

 と答えている。上皇ご夫妻から学んだ悲惨な戦争の記憶をしっかりと受け継ぎたいという佳子さまの強い決意を感じる。今回、両陛下と一緒に、沖縄を初めて訪問した愛子さまも、おそらく同じ気持ちを抱かれたことだろう。

「日本から移住された方々とそのご子孫が、さまざまな困難に直面しながらも、日々努力を重ねてこられたことに、そしてブラジルの社会に貢献してこられたことに改めて深く敬意を表します」

 6月4日から南米のブラジルを公式訪問した佳子さまは、友好親善の大役を無事に務め17日に帰国。最初の訪問地、サンパウロで、佳子さまはイビラプエラ公園にある「開拓先没者慰霊碑」に献花し、深く頭を下げていた。

 そして、日系の方々が開催した歓迎式典に出席し、佳子さまは、前述のように挨拶している。世界中の人たちが仲良くなることは、平和な世界を築く上での大きな一歩となる。今年11月、愛子さまは初めて、ラオスを公式に訪れる予定だが、佳子さまや愛子さまたちが、平和への思いをしっかり持ちながら、国際親善に取り組むことはとても意義深い。活躍を大いに期待している。