JR東海の対応は

 今回話題となったのは東海道・山陽新幹線の車両だが、

「海外旅行客の荷物を収納するには『大型荷物スペース』が小さいですね。また事前予約が可能ですが、外国人に知られているかは少し疑問です。例えばJR東日本の新幹線では、座席だった場所を潰して大型荷物スペースに転用している。国際的に見ると欧州の高速鉄道では、車両の中央部に大型荷物スペースが設けられています」(鉄道系ユーチューバー・鉄道博士さん)

新幹線車内にある特大のキャリーケース置き場は予約が必要
新幹線車内にある特大のキャリーケース置き場は予約が必要
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 スペースの小ささに加え“事前の予約”やその方法がややこしいのかもしれない。それについてJR東海では、

「今年7月1日より、一部デッキ部に設置している特大荷物コーナーを、試行的に事前予約不要でご利用いただける荷物置き場とします」(広報)

 また、無料荷物スペースのあるJR東日本でも……。

「乗車マナーの案内放送や警備員の車内巡回など安心・安全の維持に努めているそうです。キャリーバッグの普及によって世界的に荷物が増え、また、それによるトラブルも増えました。今後の改善が期待されます」(梅原さん)


取材・文/山部和歌子