2025年1月、フジテレビで行われた10時間超の会見。左から清水賢治社長、遠藤龍之介取締役副会長、港浩一前社長
2025年1月、フジテレビで行われた10時間超の会見。左から清水賢治社長、遠藤龍之介取締役副会長、港浩一前社長
【写真】巨大ベッドにガラス張りの風呂、中居も参加した女性アナ献上飲み会の現場

 中居は、第三者委員会が公表した報告書の内容に対して“性暴力という言葉から想起される暴力的・性的な行為はなかった”と反論。調査の証拠開示などを要求するも拒絶された。では今後、中居はどう動くのか。

中居が訴訟を提起する可能性

「法律事務所Z」の溝口矢弁護士に話を聞いた。

中居さんは、その名誉を回復するために訴訟を提起する可能性もあると考えます。裁判になったら、第三者委員会はどのように報告書を作成したのか、説明が必要となる場面が出てくるはず。他方、調査の録音や資料が証拠として提出された場合に、それが中居さんにとって不利な内容の場合もある。実際に訴訟提起をするかは、さまざまなリスクも踏まえての判断になるでしょう」

 もし中居の主張が認められれば、フジテレビの信頼が再び地に落ちることになりかねない。一方、多額の被害を生む原因をつくった中居を、フジテレビが提訴する可能性も囁かれているが……。

中居さんが訴えられる可能性は低いと思います。元幹部への提訴は、問題に対して適切な対応を取らずに会社の価値を落とした責任追及のため。会社としての事後対応が焦点ですから、中居さんを元幹部への提訴の話に巻き込むのは容易ではないと考えます」(溝口弁護士)

 騒動の行方は、いかに。