SNS上で拡散されている、甲斐拓也捕手の「タッチ」を捉えたとする画像(スポーツ報知東京販売局Xより)
SNS上で拡散されている、甲斐拓也捕手の「タッチ」を捉えたとする画像(スポーツ報知東京販売局Xより)
【写真】「絶対にタッチしてます」甲斐の本塁“タッチ”の瞬間を撮ったとする画像

 みずほペイペイドームで行われた、福岡ソフトバンクホークスと北海道日本ハムファイターズの試合。日ハム先発の左腕・加藤貴之投手がホークス打線を0点に抑え続け、0ー1のリードで迎えた九回裏。ワンアウト三塁・一塁の一打サヨナラの場面で打席に入ったのは山川穂高選手。

 初球を捉えた打球がレフトフェンスを直撃すると、三塁ランナーがホームインして同点。そして逆転サヨナラとなる一塁ランナー・緒方理貢選手もホームにヘッドスライディングすると、郡司裕也捕手に送球が返ってきてクロスプレーに。

新庄監督は審判団に抗議せず

 際どいタイミングながら主審の判定は「アウト」、日ハムは難を逃れたように思われたが、ソフトバンク・小久保裕紀監督がリクエストを要求。するとリプレイ検証の結果、判定が覆って「セーフ」となり、日ハムは2−1でサヨナラ負けを喫したのだ。

 山川のサヨナラ打に沸くホークスナインと、ドーム内のファン。まさかの敗戦となった新庄剛志監督だが、審判団に異を唱えることなく颯爽とベンチを後に。それでも試合後、報道陣の取材に応じると、

「セーフかいっ!いや〜、アウトに見えましたけどね。審判が言うなら仕方ない。(加藤は)いいピッチングしましたけどね。完封返しをしたかったけど、こればっかしは(苦笑)」

 覆された判定に悔しさを滲ませつつも、九回まで好投を続けた自軍の加藤を労ったのだ。

 同じ日に起きた両リーグでのクロスプレーをめぐる「リクエスト」。互いに敗戦の将になった阿部監督と新庄監督だが、前者は審判に食い下がって退場処分になったことで大きく報じられ、結果としてファン同士を対立させる騒動を招いている。

 一方の新庄監督、スポーツマンとしての潔さが際立ったように見えるがーー。