
《訪問全体を通して、ブラジルの多様な魅力と両国の関係の深さを改めて感じました。(中略)ブラジルでの出会いや出来事はどれも大切なものであり、これからも何度も思い返し、心の中で深まり続けることと思います。
それぞれの訪問先で、多くの方々が心をこめて準備してくださいました。お迎えくださった方々、訪問のために力を尽くしてくださり、心を寄せてくださった方々に、改めまして、心から感謝を申し上げます。
そして、この度の、外交関係樹立130周年、『日本ブラジル友好交流年』を契機として、より幅広く、様々な形で、両国の友好関係が一層深まることを願うとともに、日本とブラジルがこれからも大切な友人として寄り添い続ける未来を思い描いております》
6月17日に帰国された佳子さま

ブラジル公式訪問を終えた秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは、6月17日に帰国した。翌18日には、皇居にある宮中三殿の一つ、賢所を参拝し、公式訪問を無事に終えたことを報告した。佳子さまはこの日午前、半蔵門から皇居に入り、賢所を訪れた。賢所には、天皇の先祖とされる天照大御神が祭られている。
そして、6月25日、宮内庁は、冒頭のようなブラジル公式訪問を終えた佳子さまの「ご印象」を発表した。
《経済的に困難な状況にある女性の収入につながる取組や、環境に優しい取組、地域の独自性を活かした取組について伺ったり、そのような取組によって作られた作品を紹介していただいたりする機会がありました。
また、『ブラジル政府主催日伯外交関係樹立130周年記念午餐会』で室内楽を演奏していたのは、経済的に困難な状況にある子どもたちが音楽を学ぶプログラムを経て音楽家となった方々でした。これらの取組の重要性とともに、ご紹介いただいた作品やお聞きした音楽の魅力を感じました》
「ご印象」の中では、このようにも触れている。経済的に困難な女性や子どもたちなど、ブラジル社会の弱者に寄せる佳子さまの温かな眼差しに、特に、私は感動した。
佳子さまは、最大都市サンパウロや首都ブラジリア、リオデジャネイロなど8都市を巡り、日系人の方々やブラジルの人たちと、とびっきりの笑顔と思いやりの心で交流し、訪問先で大歓迎を受けた。
そんな中にあって、弱い立場にいる人たちへの共感や思いやりを佳子さまは決して忘れていなかった。こうした優しさも佳子さまの大きな魅力のひとつであろう。