野茂英雄は「紛れもなく真の英雄」

 そんな野茂は7月14日、半年以上ぶりに自身のオフィシャルサイトを更新していた。

「野茂さんのオールスター出場から30年を記念して、ドジャースからインタビューを受けていました。球団公式YouTubeで公開された動画では、野茂さんの活躍をたたえ、メジャー挑戦の経緯や当時のファンやメディアの様子、関係者の証言などが紹介されています。1995年に渡米すると、1年目から13勝をあげて奪三振王と新人王に。“ノモマニア”と呼ばれる一大ブームが巻き起こりました。現在は、ダルビッシュ有選手や松井裕樹選手が所属するパドレスでアドバイザーを務めています」(在米ジャーナリスト)

ドジャースのインタビューに答える野茂英雄(ドジャース公式YouTubeより)
ドジャースのインタビューに答える野茂英雄(ドジャース公式YouTubeより)
【写真】ファン感涙、ドジャースのインタビューに応じた現在の野茂英雄

 野茂の代名詞でもあった“トルネード投法”になぞらえて《竜巻》というタイトルで公開された動画には、日本語と英語で、こんなコメントが並んでいた。

《野茂さんが日本の野球を世界に届けてくれた》

《野茂英雄は紛れもなく真の英雄》

《野茂さんの野球界への貢献は計り知れない》

《世代によっては長嶋、王なんだろうけど自分はやっぱNOMO》

 イチローの偉業も、現在まさに活躍中の大谷も、あのとき野茂が海を渡ったから見ることができる景色なのだ。