現在放送中の朝ドラ『あんぱん』(NHK)。その中で作曲家・いずみたくをモデルにした人物“いせたくや”を、Mrs. GREEN APPLE(以下、ミセス)の大森元貴が演じていることが話題になっている。『あんぱん』は漫画『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと、その妻・暢をモデルにした物語。いせたくやは作中の主人公・嵩と仕事上で深く関わっていくことになる重要な役どころだ。
ドラマ内では、演技だけでなくピアノを弾くシーンも披露した大森。さすがミュージシャンという慣れた手つきの演奏を見せてくれたが、意外な苦労を明かしたことで注目を集めている。
NHK『あんぱん』「意外すぎる」猛特訓
「ミセスでは作曲もする大森さんですが、実は楽譜が読めないそうです。そのため撮影に向けて一週間、みっちりと猛特訓したと語っていました。楽譜が読めないため、ピアノ指導の動画を見たり耳コピで音を拾ったりと、かなり苦労したのだとか。演奏した曲は笠置シヅ子さんの『東京ブギウギ』。これがかなりの難曲で、メンバーでキーボードの藤澤涼架さんにも協力してもらったそうですが、“(この曲を弾くのは)一週間じゃ無理だよ”と言われてしまったとのことです」(スポーツ紙記者)

大森は、楽屋に常にピアノを用意し、20秒でも時間があれば練習していたそう。その甲斐あって無事収録を終えられたようだが、この告白に対して世間では、
《トップアーティストなのに楽譜が読めないの意外すぎる!》
《楽譜読めないのにあれだけの楽曲を作りまくってるの、シンプルにすごい》
《譜面を読む力よりも、音楽の才能の方が勝ってるってこと……?》
などと驚きの声が巻き起こっている。
「とはいえ、実は楽譜が読めないアーティストは珍しくありません。大物にも多く、美空ひばりさんや桑田佳祐さん、小室哲哉さんなどは“譜面を読めない”と言われています。最近では、あいみょんさんもそうですね。海外アーティストだと、ビートルズのポール・マッカートニーさんも該当します」(前出・音楽誌ライター)
楽譜が読めないアーティストには、耳が良いため耳コピで覚えることができたり、楽譜は読めないけれどコード譜は読めるという人も多いという。なお、ミセスの曲作りに関しては、2024年6月の『さんまのまんま40年目も夏が始まったSP』(フジテレビ系)出演時に、大森自身が言及している。楽譜を読むことも書くこともできない大森は、パソコンで作曲し、それを藤澤涼架、若井滉斗の両メンバーが「耳で聞いて、自分で音を探ってくれる」そうだ。
クラシック音楽ならいざ知らず、優れたミュージシャンに“読譜力”は必ずしも必要ではないようだ。