今回公開された実写版のティザービジュアル第4弾では、松村と高畑の名前が大きく記されている。原作ファンが「社会人時代をメインに描き、改悪されているのでは?」と不安になる気持ちもわからなくもないが……。
知名度のある俳優の名前を押し出すのは“あるある”
「原作ファン以外にも足を運んでもらうため、実際の登場シーンの割合と関係なく知名度の高い俳優をメインキャストとして扱うのは“映画業界あるある”です」(同前)
代表的なのが、2008年に公開された同名の漫画が原作の『砂時計』だという。当時17歳の夏帆と大人になったヒロインを演じた松下奈緒のW主演作品という扱いだが、ポスターなどでは松下がメインで扱われていることが多かった。
「当時も公開前は原作ファンから改悪されているのでは? と心配されましたが、実際の作品は夏帆さんがヒロインを演じる高校時代が中心で描かれていたことで、高い評価を得ています。『秒速5センチメートル』も作品を見て批判されるなら仕方ないですが、現在発表されている情報だけで批判するのは早いですよね」
一部原作ファンの批判を覆す良作になっていることに期待したい。