合宿に参加できない皇族ならではの理由

 親王というお立場の悠仁さまだが、部内では新入生らしいフレッシュな立ち居振る舞いが好評だという。

「主に下級生が担当するモップがけを、悠仁さまも率先して行われていると聞きました。ある日、上級生がモップがけをしていたところ、悠仁さまがスッと近づいて“代わります”と申し出たとか。笑顔でモップを受け取った悠仁さまは当たり前のようにせっせと掃除をされていたそう。この光景に部内は少しざわついて“未来の天皇に掃除をさせてしまった!”と話題になったようです」

バドミントンに打ち込まれる悠仁さま(宮内庁提供)
バドミントンに打ち込まれる悠仁さま(宮内庁提供)
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 このバドミントンサークルは毎年、夏休みと春休みの期間中に泊まりがけの合宿を開催している。夏の合宿は1、2年生が主体となって練習を行うそうで、部内では“当然、悠仁さまも参加される”との見方が強かったというが……。

「悠仁さまは合宿に参加することができなかったようです」(サークル関係者、以下同)

 不参加の背景には皇族ならではの譲れない事情があったという。

「合宿は千葉県で8月11日から4泊5日の日程で行われました。悠仁さまと同じ学部で仲のいい同級生たちも参加するので、悠仁さまは前々から楽しみにされていたのですが……。合宿最終日の8月15日は終戦記念日で“その日はどうしても参加できない”と、断念されたそうです」

 サークル活動を楽しみにされている悠仁さまにとっては、苦渋の決断だったようだ。

「最終日を除いた4日間だけでも参加できないかと、ギリギリまで検討されたと聞きました。それでも、周囲からの強い反対があって、最終的に参加を見送られたそうです」

 この件について、皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は「周囲が反対するのも当然」と話す。

「8月15日というのは、長い戦争が悲惨な結果で終結したというだけでなく、荒廃した国土から立ち上がった大きな転換点でもあることから、国民や皇室にとって重要な日です。皇族としての責務を優先する行動や姿勢を見せることが望ましいですし、その日だけ私的な活動を自粛すればいいという性質のものではありません。

 もし悠仁さまが合宿に参加されていたら、たとえそれが終戦記念日を除いた4日間であっても、国民から“8月15日が持つ歴史的な意味や意義を軽んじていると捉えられかねません。さらには“皇族としての責務より私的な欲求を優先している”と指摘される可能性もあります」(小田部名誉教授)