エイジングケアとして、おすすめの成分は、ナイアシンアミドとビタミンCの2つ。

「ナイアシンアミドは、バリア機能を整える働きや、シワ改善、美白効果が期待できる成分です。ビタミンCはメラニンの過剰な生成を抑制し、シミをできにくくする働きがあります」

 シミやシワの主な原因となるのが紫外線。老化の大敵から肌を守るには、化粧下地や日焼け止め選びも重要だ。

日焼け止めなどのUVケアアイテムは、美容液の次にお金をかけるべき。年齢とともにメラニンの処理速度は遅くなり、色素が皮膚に残りシミとして現れやすくなります。そのため、いかに紫外線をブロックするかが大事。SPFやPAが高いUVアイテムでしっかり守りましょう」

効果に疑問符がつく美容成分も……

 新たな美容成分が続々と生まれている化粧品業界。美容成分を重視した「成分買い」をする消費者も増えているが、今、話題の美容成分は本当に効果があるのだろうか。

肌老化を抑制するといわれているNMN、鮭の精子から抽出されたPDRN、エクソソームや幹細胞コスメ。これらは美容医療にも取り入れられていますが、経皮吸収での科学的根拠が現時点では十分とはいえません。スキンケアで使うのはあまり意味がないでしょう

 毎日のスキンケアで、肌の衰えをなんとか巻き戻せないか……と都合よく願うが、「スキンケアはあくまで予防」と、りん先生は言う。

「化粧品だけでシミやシワを劇的に改善することはできません。高額コスメをチビチビ使うなら、例えば気になるシミをレーザーで消すなど、美容医療を選ぶのもひとつの方法だと思いますよ」

 ドラッグストアコスメの良いところは、プチプラで心置きなくチャレンジできること。肌がゆらぎやすい私たち世代こそ、上手に取り入れて美肌力をアップさせよう♪