宅配業者から荷物が頻繁に届き、段ボール箱などが敷地内や室内に乱雑に積まれていった。ガレージにはカー用品の空き容器などが残っていた。
夜中に家から男の怒鳴り声
「車をいじるのが趣味みたいで、昼間でも夜間でもしょっちゅうボンネットを開けてエンジンの様子なんかを見ていましたね。精神的に不安定な様子があり、夜中に家から男の怒鳴り声が聞こえてくることがありました。近所の人は“眠れなかった”と言っていました」(近所の住民)
別の住民は「大きな咳を何度も繰り返すことがあった」とも話す。敷地内の庭木や植栽は伸びっぱなしで、周囲の路上に落ち葉がたまっても気にせず、やむなく近所の人が掃除をしていた。

《千葉市》保田葵容疑者宅の周囲の道には落ち葉がよく溜まり、近所の人が掃除することもあった
一方、被害者の中村さんとみられる女性と挨拶を交わした住民によると、定期的に勤めに出ているようだった。数か月前の夜、「今お帰り?」と尋ねると、「勤務先が少し離れているんです」と言葉少なに説明するなど、おとなしいタイプに見えたという。
保田容疑者は数か月前、突然アメリカンタイプの大型バイクを敷地内に運び込んだ。
近所の男性が「免許は持ってるの?」と尋ねると、保田容疑者は「免許はこれから取ります。へへへ」と、いたずらっぽく笑うだけだった。
「保田くんが彼女の掃除ぶりなどに注文をつけるのは想像できません。細かいところに目がいくタイプではないからこそ、ゴミ屋敷にしてしまったのですから」(同・男性)
何があったにせよ、同棲中の彼氏に特殊警棒で殴られた果てに、命を落とすとは気の毒でならない。