“心の師匠”のようなギャップ
長年、活動を支えてきたスタッフが急逝した際には、
「SNSでいっさいの言葉を発さず、写真を1枚だけ投稿しました。華美な追悼メッセージを避けた静かな姿勢は“言葉より重く、誠実さが伝わる”と称賛され、彼の人柄を象徴する出来事になりました」(同・レコード会社関係者)
幅広い層を虜にしているようだが、彼のどのような部分が、年上世代の好感度を“爆上がり”させているのだろうか。
「なんといっても、ピアノのスキルが素晴らしいんですよ。自分が生まれる前の曲も含めて、いろいろなジャンルの曲を知っているんです。まさに“人間ジュークボックス”と言っても過言ではないのでは」(ファンの50代女性)
「風さんは、欲がなくて素直な心を持っているんだなというのが、体全体から伝わってくるんです。常識に縛られない自由さを持ちながら、それでいて“ありのままの自分を磨き続ける”というストイックな姿勢も、見ていてステキだなって思います」(ファンの60代女性)
メディア研究家の衣輪晋一氏にも聞いてみると、
「詩人のような存在感と、歌詞に込められた深い人生観やメッセージ性が、50代以上の女性たちに響いているのだと思います。曲調も、昭和歌謡の懐かしさを残しながら最新のトレンドも取り入れており、新しい音楽に抵抗があった層を惹きつけています。また、岡山弁の飾らない素朴さ、子どもっぽさとストイックな音楽性からくる色気、“心の師匠”のようなギャップが、人生の支えだと感じさせるのです」
世代を超えて人々を惹きつける藤井の存在感は、音楽界においてますます大きなものとなっている。黒柳との食事会の様子も、ぜひ『徹子の部屋』でオンエアしてほしい!