ともに街頭演説する安倍晋三氏(右)と麻生太郎氏(左)(2018年9月)
ともに街頭演説する安倍晋三氏(右)と麻生太郎氏(左)(2018年9月)
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 国民の暮らしをより良くするためか、それとも己の利権のためか、日本の将来に影響を及ぼしかねないキングメーカーたちの選択。一方、SNSでは彼らの首相歴を省みて、その座に居座っていることに疑問を抱く声も。

《石破内閣の支持率は30%、麻生内閣の最後の支持率10%だよね。それで解散し自民党惨敗、野党に落ちぶれた》
《岸田政権が支持率無視して長期化した為日本が沈みかけてるのに、路線引き継いで日本沈没させる気ですか?》
《最後は悲惨な支持率で無様に去った無能の三人が裏でコソコソ何をやっているの? 物価高で国民は苦しんでいるというのに》

支持率10%を切った麻生内閣

 福田康夫前首相の辞任・内閣総辞職に伴い、2008年9月に誕生した麻生内閣。組閣直後から内閣支持率48%と期待は薄く、さらに「カップ麺は400円」と庶民感覚のなさを露呈し、所得制限を設けた定額給付金のバラマキ政策で反感を買った麻生氏は、みるみるうちに支持率下降。

 2009年2月の日本テレビ系の世論調査では9.7%と10%を切り、国民からそっぽを向かれた麻生内閣は同年9月に退陣。ついに自民党政権は、鳩山由紀夫氏(78)を新首相とする民主党に取って代わられる始末。

 “増税メガネ”とも揶揄された岸田氏も国民からの支持を得られずに、2024年6月には支持率16.4%(時事通信)を記録。コロナ禍での政権を任された菅氏も当初は70%以上の支持を得るも、2021年8月には25.8%(ANN)まで下がると2カ月後の10月に総辞職した。

「つまり国民から見限られたはずの面々が、そんなこともすっかり忘れて重鎮として自民党を牛耳る現状があるということ。政界には国民の世論調査では測れない、“永田町の内閣支持率”というものがあるとも聞きます。このタイミングでの石破首相の辞任も、本当は本人の意思では決められなかった事情があるとも。

 そんな麻生最高顧問らの顔色を伺っている時点で、進次郎と高市さん、他の候補者が首相になっても、結局は自民党政治は変わらないのではないかとの不信感も強まっています。求められているのは永田町の顔色ではなく、しっかり国民の方を向いて仕事をしてくれる首相ですよ」(前出・政治ジャーナリスト)

 支持率10%のキングメーカーに期待する国民はいないだろう。