その後、洗濯機を回す際は、洗濯物の量にも注意したい。

汚れを落とし切れずに収納すると、酸化が進んで黄ばみやすい

洗濯機の性能を最大限活用するためには、洗濯物の詰め込みすぎはよくありません。容量は洗濯槽の7割以下を目安にしましょう。黄ばみを落としたいなら、衣類を裏返すのが基本。皮脂や汗、日焼け止めなどを残すことなく落とせるように、汚れた面を外側にしてから洗濯機に入れるのも忘れずに

 黄ばみを落とそうと、白物以外の衣類に塩素系漂白剤を使うのは当然NG。

漂白力が強いので、白物以外に使うと色が抜けてしまいます。例えば、ロゴ入りの白いTシャツは、ロゴ部分が脱色してしまう可能性も。塩素系漂白剤で黄ばみを解消するときは、色柄のない真っ白な衣類にのみ使用します

 夏の終わり、衣替えでしまったときはキレイだったお気に入りの白い服が、翌年、春に再び取り出したら、黄色くなっていた……という経験はないだろうか。時間差で現れるこうした黄ばみは、どう防いだらいいのか。

汚れを落とし切れずに収納すると、酸化が進んで黄ばみやすいのです。大事なのはシーズン終わり、白い衣類すべてをつけ置きして、汚れを落とし切ってからしまうこと

 矢野さんが漂白におすすめするのは、安価で使いやすい「過炭酸ナトリウム」だ。人気の「オキシクリーン」などの酸素系漂白剤の主な成分で、100円ショップや無印良品などでも安く手に入る。

過炭酸ナトリウムをお湯で溶かした洗剤液は、嫌なニオイの改善にも効果的。ポイントは、衣類を洗濯してからつけ置きをすること。皮脂や汗の汚れがあるままだと、過炭酸ナトリウムの成分が十分に浸透しません。必ず洗濯してキレイになった状態の衣類でやってみてください

 衣替えのタイミングだけでなく、普段からこのつけ置きをやっておくと、さらに黄ばみ予防に効果的。つけ置き後に洗濯し、風通しのよいところでしっかり干して乾燥させたら、除湿・防虫剤を入れて衣類を収納する。