選挙に出られない可能性
しかし、田久保氏に関しては斎藤知事のように都合よくはいかないだろう、と語るのは法曹関係者。
「学歴詐称は、公職選挙法が禁じている『虚偽事実公表罪』に当たる可能性大です。この罪によって有罪が確定すれば、当選は無効となり、公民権が停止されることになります。つまり、選挙に出る資格はなくなるということです」
再選を狙う市長選の、スタートラインにすら立てない可能性もあるという。
伊東市議会は、田久保氏が証人尋問への出頭や卒業証書とされる書類の提出を拒否していることから、地方自治法違反の疑いで刑事告発を行う事も全会一致で可決され、伊東警察署に刑事告発状が提出され、受理されている。
10月19日に伊東市議会議員選挙が行われることになったが、
「前議員の間からは、当選したらまた市長の不信任決議案を出すつもりだという声も聞かれます。地方自治法では解散後、初めての議会で3分の2以上の議員が出席し、その過半数をもって不信任決議案が可決された場合、市長は失職すると規定されています」(全国紙政治部記者)
伊東市議会の議員定数は20人。市長派と反市長派の議員がどれくらいになるのか……。いま一番注目されている選挙ではないだろうか。