『情報収集』『選択肢の作成』『価値判断』

ステップ2『情報収集』

 適切な決断をするためには、情報集めが必須。ただし、やみくもに調べて情報の海に溺れてしまっては意味がない。

「インスタで見かけたとか、誰かが言っていたとか、みなさん聞きかじった情報だけでふわっと悩んでる。資料となる本を読んだり、信頼できる人の意見を聞いたり、正しい情報を集めること。ただし、情報は多ければ多いほどいいというわけではありません。ネットで調べるにしても、信頼できるサイトに絞って検索するといいでしょう」

頭の中だけで考えず、紙に書き出してみると整理ができる ※写真はイメージです
頭の中だけで考えず、紙に書き出してみると整理ができる ※写真はイメージです
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ステップ3『選択肢の作成』

 ステップ2で集めた情報をもとに、決断のための選択肢をつくる。そのために情報を整理する必要があるが、これがなかなか難しい。

まず大枠を決めてから、選択肢を整理することが大切です。例えば海外旅行に行きたいのなら、場所やホテル、予算、日程、人数など大枠を決め、その中から優先順位をつけていくと決めやすいでしょう」

ステップ4『価値判断』

 選択肢を比較する上での基準が明確か。最終的に決定するためには、「自分」と向き合う必要がある。自分が大切にしたいもの、自分が好きなもの・こと・人、将来こうありたいと思う姿を描いてみる。

「例えば転職するにしても、ステップアップしたいのか、人間関係重視なのか、給与重視なのか、休日がたくさん欲しいのか、自分が重きを置く価値によってゴールは変わってくる。これは人に判断してはもらえない。自分の中にある価値に照らし合わせて、この道を進むと決めましょう」

 自分の価値に迷いがちなのが、ミドルライフ・クライシスを迎える中年期。転職、離職、起業と、人生の岐路を迎える時期でもあるが……。

「そうした世代の人こそ自分の価値基準がわかっていないことも。自分で決めてと言うと、自分に向いているかどうかも含めて、本当に何をしたいのかがわからないと言われる方がいます」